フリーランスの日々の記憶

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「まだ先」だからこそ始めたい青色申告65万円控除の準備について。

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3月に青色申告65万円控除の手続きをし、無事還付金がもらえました。

簿記も何も知らないので、「やよいの青色申告」を買って行いました。

そこで、私のように、まったく簿記を知らない上に誰にも頼れない状況の人に向けて、やり方を書いておこうと思います。

ちなみに、65万円の控除は、単に払い過ぎた税金の還付だけではなく、健康保険税や住民税にもかなり影響するので、10万円控除をやるならこっちをやった方が絶対お得です(途中で挫折しなければ、ですが)。

①開業届は出しているか

事業を開始したら、2週間以内に税務署に「開業届」を出します。これは多くの人がやっていないと思います。アフィリエイターやイラストレーターなど、「ここから始めるぞ」と思って始めるのでなく、仕事が入りだして自然に開業する事が多いからです。私の場合、そのせいでその年に開業届を出しても、実際に青色申告に出来たのは次の年度からでした。開業届の内容については税務署に聞いてみれば分かりやすく教えてくれます。怖がらなくて大丈夫です。

②やよいの青色申告は必須

簿記をあまり知らないのであれば、「やよいの青色申告」などの会計ソフトは必須です。何から手を付けていいのかわからない人は、まずソフトを買いましょう。

 今ではオンラインのものがあるので、こちらの方がいいかもしれません。

やよいの青色申告オンライン

ただ、問題は一つ、

説明書がよく分からない!

③とにかく導入してみる

初めは「導入」の「事業所の情報」から入力しましょう。

ここで、最初の「現金残高」の入力を求められますが、分からない人は大体の金額を打っておいて、後で調整しましょう。ただ、「預金残高」の最初は必ず「事業用の通帳」との最初と合っていないとダメです。そのため、その年の1/1~12/31までの、全ての金額を、「事業用の通帳」と合うようにする、これが青色申告のキモとなります。

④事業用通帳と生活用通帳は分けてある?

大丈夫です。私も含め、最初の年に分けてある人も少ないでしょう。

そこは後々やり方を書かせて頂きます。でも出来れば次の年までに事業用通帳だけで事業の入出金は賄えるようにしておきましょう。

⑤日々の取引を入力する

これは、「かんたん入力」を使っていくことになりますが、途中変更は「預金出納帳」や「日計表」で行います。「預金出納帳」では通帳と金額を合わせるのに最適ですし、「何月何日にこういう取引があった」という時には「日計表」が最適です。

⑥生活のために預金を下ろしたら「事業主貸」、預金の残高不足を防ぐために預金を入れたら「事業主借」で入力する

下記は別の方のサイトになります。

biz.moneyforward.com

これで生活費との帳尻を合わせます。

⑦クレジットカード取引の場合

これは、請求日と実際の支払日が別になるので2回仕訳(取引を「貸方」「借方」に分け、その使い道のようなものを書く事。ほとんどソフトの方でやってくれます)が必要になるので、注意。同じく、別の方のサイト。

biz.moneyforward.com

いや、ややこしい。

⑧仕事の請求日と入金日も2回仕訳が必要。

これも同じく。

biz-owner.net

⑨これらを駆使して、翌年の1/1以降、3/15までに決算処理をして申告のための書類を作り、申告会場へ

通帳とソフトの金額の相違がないか確かめます。決算処理では「家事按分」などの仕訳をします。電気代や通信費など、全てが事業用でないものの使用率を決める処理です。

確定申告書書類は、フリーランスの人は「申告書B(それに付随する書類も)」「損益計算書」「貸借対照表」「減価償却費の計算書」を作ります。これは決算処理後、そのままソフト上で作成でき、プリンターで印刷できるので安心です。注意点としては、クラウドのソフトはわかりませんが、パッケージのソフトの場合、その年度のものに対応したソフトで行わないと、この書類作成が出来ない事です。ただ、一番新しいものにまで無償でバージョンアップしてくれるので、必ずしておきましょう。

やよいの青色申告 17 通常版 <消費税法改正対応>

やよいの青色申告 17 通常版 <消費税法改正対応>

 

 

以上です。3/15あたりは申告会場がとても込み合いますので、なるべく早く作成して、分からないことがあってもくじけずに頑張りましょう。